4/30/2012

4月に読んだ本


4101349223きみの友だち (新潮文庫)
重松 清


女子のグループのなかの「みんな」に同調しなければはぶられる圧力、男子のなかのプライド、青春の爽やかさのなかに結構どろどろした世界が広がっている学生時代。主人公としてスポットライトをあてられたそれぞれの子はが愛おしく感じるのは、重松清の人間観察とその表現力で完璧なんてない人間くさいキャラクターが描かれているからだろう。



4334033709若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
城 繁幸









4163196307プラナリア
山本 文緒

再読のはずだがそれぞれのストーリーの記憶がない。記憶には残らないけどありそうな日々を描いていて、たまにどきっとする上手い描写があるのが山本作品。







4022503971ブランケット・キャッツ
重松 清

飄々と生きる自由なネコだからこそ、2泊3日のレンタルという話が想像できる。イヌだと近すぎてこうはいかない。重松作品としては淡々とした話が多かった。







4163268006ツバメ記念日―季節風 春
重松 清

春でまとめられた短編集。「ポンカン」「島小僧」「ジーコロ」は正に旅立ちのドラマで、自分自身が一人暮らしを始めた頃の記憶が蘇ってくる。あの時漠然と感じていた気持ちを巧みな言葉で表現されたような感じ。重松さん、やっぱり上手いな。






4591114228光車よ、まわれ! (ポプラ文庫ピュアフル)
天沢 退二郎

児童文学となめてかかったらいけませんね。雨、水たまりという湿気のせいか日本的の怪談的な気味の悪さ感じる。身近な世界だけにすぐそこに彼らがやってきている感じ。







4062731797果つる底なき (講談社文庫)
池井戸 潤

元銀行マンの著者が書く銀行ミステリー。法人相手の銀行業務や行内の出世レースの様子が細かく描かれていてリアリティがを感じさせる一方で人がどんどん死んでいくというアンバランスさ。デビュー作らしい,荒削りだが勢いのある作品。







4048708244ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
三上 延

ラノベのような表紙、本好きも思わず手に取る内容でシリーズ化。大輔と栞子の今後の関係も気になるのでこの作品はこのペースで続けていけるはず。ただ、シリーズ化するのなら福田定一と足塚不二雄という同じようなエピソードをこの巻で並べる必要はないのではないか?






4334927769舟を編む
三浦 しをん

ひとつの物を作り上げていくパワーってすごい!辞書編纂にスポットをあてた作者の言葉への愛が伝わってくるよう。「大渡海」を思わせるこの本の装丁も本作りへの愛を感じる。








4101234175

80kmを丸一日かけて歩く歩行祭。楽しいだけの修学旅行とも、もっと短時間で終わるマラソン大会とも違う、独特のイベント。ただ、歩くだけなのに・・。体験してみたいなあ。歩行のペースとは裏腹に主人公の融と貴子のゆれる心の動きが良い。若さゆえにそれがどういう感情なのか説明できないけど漠然と抱くお互いへの感情。青春だ。


関 連 記 事



4/15/2012

散歩途中の春の花

もう葉桜になっちゃった


匂いで気配に気づく可憐なジャスミン

ちょっと白っぽいアイスプラント




関 連 記 事



4/10/2012

空撮のようなパノラマが広がるマリン・ヘッドランズ

映画やドラマのはじまりワンシーンで、その街を象徴するランドマークがでてきますよね。

サンフランシスコだったらなんといってもゴールデンゲート・ブリッジ。


青い空と海に映えるゴールデンオレンジの橋。
対岸のサンフランシスコ市街とはうって変わって、橋の北側のマリンカウンティは自然そのまま。
マリンヘッドランズという国立レクリエーションエリアとして保護されています。
Marin Headlands


消防ホースの形のコイトタワーと観光の中心フィッシャーマンズ・ワーフ


三角ビルはトランスアメリカ・ビルディング 
これもサンフランシスコのランドマーク



昔の刑務所アルカトラズ島



西に向かってのびる半島
この解放感!どの方向を見ても絵になる景色。飛んでる気分になるお気に入りの場所です。


関 連 記 事