完全にノーマークでした。この世界を知ってしまったらもう元には戻れないかも!?
飛行機を選ぶときはスターアライアンスを優先させることが多いので、普段アメリカ国内線ではユナイテッド航空やUSエアウェイズを使っています。でも、今回ヴァージン・アメリカ航空に初めて乗ってみたら、ターミナルも航空機も素敵で、かなり満足度の高い旅ができました。
<サンフランシスコ空港 第2ターミナル>
サンフランシスコ空港(SFO)には国内線1、2、3ターミナル、国際線ターミナルの計4つがあります。その中でも第2ターミナルは長い間工事のため閉鎖されていたんですが、約400億ドルをかけての全面的に改修が終了し、2011年4月に再オープンしました。
アメリカン航空とヴァージン・アメリカ航空のみが入っているこの新ターミナル。改修のキーワードはモダンとエコです。すっきりしたチェックインゲートには白いテーブルの上に白い端末、まるでアップルストアにいるような錯覚を覚えます。
セキュリティ・チェックポイントを抜けると、まず目に飛び込んできたのがヨガ・ルーム!!おお~、ヨギーにはたまらない配慮。フライト前にストレッチしたくなりますよね。ヨガルームって名付けるのがサンフランっぽいですね。気になったので中に入ってみたところ、12畳ぐらいのスタジオでした。同じタイミングで入ってきた姉さんと、「もうちょっと室温が高めだったら使いやすいよね~」って話をして軽くストレッチ。こんなところがあると知ってたらもっとちゃんと用意して、動きやすいヨガウェアに上着で移動するようにしたのに。
ヨガルームに寄り道した後、ショップが並ぶ様子を見てもいつもの空港の光景とことごとく違います。バーガーキング、ピザハット、スタバといたような全国どこの空港でも確実にある光景で、一体どこにいるのが分からなくさせる(!)チェーン店が見当たりません。いつもは空港の選択肢の少ないジャンクフードを体に悪いなあと思いつつ口にすることになりますもんね。
NAPA FARMS MARKETにはヘルシーなサンドウィッチやナパエリアの美味しい食材がおいてあります。ラウンド・ポンドのオリーブオイルやソノマのFig & The Girlのマスタードを発見!隣の VINO VOLOというワインバーにも地元のワインを立ち飲み用からお土産にちょうど良いものまで揃えています。アメリカ人にとって水より大事なコーヒーはピーツコーヒーとオーガニックカフェPLANT。フローズンヨーグルトのピンクベリーが入っていたりテナントがことごとく良いお店です。
ターミナルも天井が高く解放感いっぱい。ニューススタンドもメンローパークが本社のSUNSETがはいっていますね。あと、他では見たことがなかったのがウォーターファウンテン(飲料水蛇口)です。自分の空の水筒を持っていれば、ここで補給できるということですね。実際に使っている人を何人もみかけました。確かにセキュリティを100mlを越える液体を持って通過できないので、その後、2ドルするミネラルウォーターを購入するしかなかった無駄が省けます。エコ発想ですね。
<ヴァージン・アメリカ航空>
ヴァージン・アメリカ航空は近中距離線を主とする格安航空会社です。ジェットブルーやサウスウェストと近い感じでしょうか?ハブ空港はここ、サンフランシスコ。使用航空機はエアバスA320とA319。2007年アメリカでの運行を開始しました。
至る所にヴァージンらしさが表れていて、ファンも多い。そしてノリが良い(気がする)。
搭乗口で行き先を確認していると、隣のラスベガス行きのゲートの画面には"PARTY PLANE HEADING TO SIN CITY!"(罪深い町行きパーティー飛行機)ですよ。ラスベガスって表示してないことにさらにビックリ。
座席前ポケットにはA380の脱出用の説明の紙のみ。機内誌とか空の定番"SKY MALL"がないとこんなにすっきりするんですね。全席パーソナルテレビがついているのもヴァージンの特徴。紙媒体の暇つぶしがないぶん、このパーソナルテレビで好きなエンタメを選べます。映画などは有料なのが格安航空会社っぽいです。
座席に座って気がついたんですが、主翼の先端にはアメリカ国旗のペインティング。小技が効いてる。
飛行機の離陸前のセーフティビデオ。小さな笑いが散りばめられていて、思わずしっかり見てしまう作り。こんなにちゃんと見たのは初めて飛行機に乗ったとき以来かも。