2/09/2012

サウサリートの陶器屋さん Heath Ceramics

1月最後の週末は穏やかな天気だったので、車を1時間ほど走らせて、ゴールデンゲートブリッジの北にあるサウサリートに出かけてきました。目的はHeath Ceramicsのファクトリーストアと工場見学。

サンフランシスコ在住のエンジニア/ブロガーのdrikinさんの書かれた記事を読んで気になっていたのです。

<Heath Ceramics ヒース・セラミックス>

Heath Ceramicsの器はシェ・パニーズやホグアイランド・オイスターカンパニー、ブルーボトルコーヒー、スランテッド・ドアーなどサンフランシスコの中でもキラリと光るお店に採用されていることでも知られています。

1948年この地で陶芸を学んだエディス・ヒースが創業。アメリカにおいて20世紀中期(戦後)から創業していて今も現存する陶器屋さんは少ないそうです。大量生産の波の中でも人の手をかけながら丁寧に商品作りを続ける姿勢、地元サウサリートを大切にするのは素敵な会社だと思います。

創業時からエディスが作り出した基本ライン(クーペ、リム、プラザシリーズ)は今でもヒースの中核として変わらない人気を誇っています。2000年以降はシェ・パニーズラインや、アラバマ・チャニンとのコラボ商品がでています。

手に取ってみると厚みがあって、ずしっときます。ゴツくてシンプルとでもいいましょうか。日本で使う食器に慣れた感覚からするとゴツいです。


Heath + Alabama Chanin, Chez Panisse

アラバマの細かいエッチングはすべてが手作業。2層塗った釉薬の1層目だけを削っていく作業で、大皿で一枚辺り3時間かかるそう。

店内はファクトリーストアということで、正規品はもちろんのことですが、アウトレット物もFirst Quality, Second Qualityと分けて置いてあります。 ブルーボトルコーヒー豆、バリアーニのオリーブオイル、タルティーン・ベイカリー本など、ベイエリアのお勧めとして必ず名前があがる商品が一緒に置かれているのも良いですよ。

サウサリートの美味しいカフェCIBOの焼き菓子がワゴンにおいてあるので、小腹を満たしながらゆっくり店内を回れます。


<工場見学>

工場見学は金曜午前に1回、土日は午前と午後の2回無料で行われています。所要時間は45分。
大体10人ぐらいのグループで工場をまわります。

アメリカで見学するときって大体そうなんですが、聞いたら聞いた分だけいろいろ教えてもらえます。参加者と案内人がお互いやりとりを楽しむという感じでしょうか。もちろん大枠でこれは説明するべきっていうことはありますが、そこを越えてどれだけそれぞれが楽しめるかの方が重要です。なーんて言いながら、私自身は口数の少ない日本人らしくフリートークではいつも苦労してしまいますが・・・。

どんな分野でも自分の知らない世界が見られるのは良いです。これだから工場見学は止められない。


現在同じ工場の中に食器などの陶器製造とタイル部門が一緒に入っているんですが、この春からタイル部門はサンフランシスコのミッション地区に工場をオープンさせるそう。その分サウサリート工場はスペースが空くので今後どのようにビジネス展開していくのかが気になりますね。


作業の様子を見るなら工場が稼働している金曜日に行くのをお勧めします。


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