7/25/2010

SFS Summer & the Symphony




SATC (Sex and the City) ならぬSATS (Summer & the Symphony)。今年の夏のサンフランシスコシンフォニーの夏プログラムです。定期公演とは違い、カジュアルな雰囲気で若手の指揮者、ソリスト、そして惜しみない演目が楽しめる、というもの。

定期公演は人気曲ばかりで構成しないですよね。それだと聴衆が育たないし。超メジャー曲が1曲あると、やや難解な曲がセットでついてくるというような。(いや、私にとっては難解ということなんですが・・・)

さて、夏プログラム。デービスシンフォニーホールの中には巨大な向日葵のディスプレイ。楽団員も黒シャツ、黒パンツとラフにまとめていていつもと感じが違います。


7月18日 14:00~ "My classic Tchaikovsky"
指揮者 Donato Cabrera
バイオリン Chad Hoopes
演目 Tchaikovsky Romeo and Juliet Fantasy-Overture
                                   Violin Concerto
                                   Capriccio Italien
                                   1812 Overture

バイオリンコンチェルトのソリストChad Hoopes君は16歳。第一楽章が終わった段階で待ちきれないお客さんが拍手。それで硬さがとれたのでしょう。第二、第三楽章はのって、のびのびした演奏。幻想序曲ロミオとジュリエット、イタリア奇想曲はイタリア旅行前の気分を盛り上げてくれるのに役立ったし、序曲1812年は本当に盛り上がりました。大砲「どっかーん」の部分はパーカッション隊のところにコンピュータが用意されてあり、そのボタンを押すと大砲音が鳴るというもの。(思わず身を乗り出して確認した)センターテラス裏に設置された6台のスピーカーを通して再現されていました。センターテラス席のパーカッションのすぐ後ろに陣取っていた私たちはお腹の辺りに地響きを感じながらクライマックスの部分を堪能しました。


7月23日 20:00~  "My classic Russian Composers"
指揮者  Alondra de la Parra
ピアノ   Joyce Yang
演目    Glinka   Overture to Ruslan and Ludmila
            Rachmaninoff  Piano Concerto No.3
            Mussorgsky (arr. Ravel)  Pictures at an Exhibition

この日はロシアンナイト!派手な序曲ルスランとリュドミラで華々しく始まった。ラフマニノフはピアノコンチェルトの3番。3番・・・。長くて、盛り上がりのメロディが2番に比べると少ない。実はちょっと苦手な曲。でも、韓国出身のジョイス・ヤン聴かせてくれました。最後のムソルグスキー 展覧会の絵。
パーカッション隊が活躍する曲は大好きです。

指揮者のドナート・カブレラ氏とアロンドラ・デラパッラ氏、若手の方は、最後の挨拶のときもテラス席への配慮も忘れない。そういうのって嬉しいものです。






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