3/09/2011

映画「Eat Pray Love 食べて、祈って、恋をして」

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Eat Pray Love  「食べて、祈って、恋をして」

Director: 

Ryan Murphy



エリザベス・ギルバート原作の「Eat Pray Love」の映画化作品。



・あらすじ
リズ・ギルバート(ジュリア・ロバーツ)は仕事も、家も、結婚も手に入れたが、なにかが満たされない。人生には何が一番大切なのかを考え始め自分探しのたびに出る。イタリアでは食の楽しみを知り、インドでは祈りの持つ大いなる力に助けられ、バリ島では心のバランス、そして本当の愛に出会う。

こうやってあらすじを書いていると、なんて陳腐な話なんだと思います。離婚やボーイフレンドとの破局の後にイタリアに行く。これはフランシス・メイヤーズの「Under the Tuscan Sun トスカーナの休日」と同じ流れ。アメリカの女流作家はこのパターンが大好きなようです。(笑)そして、この話の主人公リズの満たされない感じ、理不尽な感じ・・・似ています。「Sex and the City」の独身の頃のキャリーに。(そういえばキャリーもコラムニストでした。)考えすぎてしまう女性の心理って理解されないんでしょうね~。IMDBでのスコアは5.2/10と低めです。

でも、それでも私、この映画がとても気に入りました!

・好きな理由その1 「魅力的な舞台」

ローマ、インド、ウブドというロケーションが、とても人ごととは思えないほど今の私の生活の方向性に合っていました。

ローマ 塩野七生の「ローマ人の歴史」を精読しながらもともと好きなイタリアがより気になっている。
インド ヨガを通して、特にここ数カ月で深く学んでいく国
ウブド シャスタ山で出会った人にウブドの話を聞いてから縁を感じている

これらの舞台が美しく描かれています。それだけでも観る価値があります。加えて、登場人物が訪問国の人はもちろんのこと、脇役でスウェーデン人だったり、ブラジル人がでてくるのもツボです。


・好きな理由その2 「俳優ハビエル・バルデム」

この映画の後半、バリ島ウブドに舞台を移してからようやく登場するブラジル人男性フェリペ(ハビエル・バルデム)。彼もまた離婚の傷を10年経っても抱えている。このハビエルの演技が素敵です。ラテン男性らしくスイートだし、押すところは押す。だが離婚経験が彼にもう一歩を踏み込ませない。離れて暮らす息子にはちょっと涙もろいという愛情深い父親でもある、という役をうまく演じています。

中年男性の魅力でしょうか?この俳優さん好き!って久しぶりに思いました。今月はハビエル出演作品重点視聴月間になりそうです。


・好きな理由その3 「音楽」

ニール・ヤングやエディ・ヴェダーといった渋いアメリカ音楽から、エスニック、ボッサノヴァまで世界を点々としていく分だけ、音楽も様々。特に印象に残ったのは、

インド編の始めタクシーからリズがカオスな町を眺めるときに流れる曲M.I.A.のBoys

ウブド編はアジアの棚田の田園風景にボッサノヴァのゆったりした感じがとてもしっくりきます。ベベル・ジルベルトのSamba da Bençáo

気分が上がるのはMarvin GayeのGot to Give it Up, Pt1です。




作中、主人公のセリフの中にイタリアンジョークがひとつ出てくるんですが気に入ってます。

 "I remember an old catholic joke about a man who spent his whole life going to a church every day and prayed to the statue of a great saint begging "please, please, please, let me win the lottery." Finally the exasperated statue comes to life and looks down at the begging man and says "my son, please, please, please, buy a ticket." So now I get the joke, and I bought three tickets."


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